始まりは終わりをほのめかさない。――ヘロドトス
今回遊ぶゲームは2人用ボードゲームの大傑作『世界の七不思議 デュエル』だ。プレイヤーは未だ謎に包まれている紀元前の高度な建築物を建造し、互いに文明を発展させ、その得点を競う。
1つの文明の拡大には、その他多くの文明の消滅を伴うということは歴史が証明している。そう、古代都市には太古の叡智が亡霊のように漂っているのだ。
今回遊ぶゲームは2人用ボードゲームの大傑作『世界の七不思議 デュエル』だ。プレイヤーは未だ謎に包まれている紀元前の高度な建築物を建造し、互いに文明を発展させ、その得点を競う。
1つの文明の拡大には、その他多くの文明の消滅を伴うということは歴史が証明している。そう、古代都市には太古の叡智が亡霊のように漂っているのだ。

私たちが行ってた学校にも七不思議があったって知ってた?

そんなのあったんだ!

私さ、その七不思議のうちの1つの、電源が入っていないはずの放送室からホタルノヒカリの光が流れる…っていうのをたまたま聞いちゃって・・・。もうトラウマ。すっっごい不気味な歌声だった…。

・・・それってもしかして、春ごろ・・・・?

あ、そうそうよく知ってるね!桜を蹴散らせながら逃げたもの。

それ歌ってたの・・・おれだ・・・。

・・・・・。
INDEX
ゲーム詳細
商品名 | 世界の七不思議 デュエル |
---|---|
作者 | Antoine Bauza&Bruno Cathala |
発売年 | 2015年 |
プレイ人数 | 2人専用 |
プレイ時間 | 30分程度 |
対象年齢 | 10歳以上 |
メーカー(原版/日本) | REPOS Production/ホビージャパン |
発祥国 | ドイツ |
箱サイズ | 20.5cmx20.5cmx5cm |
七不思議カードサイズ | 100mm×65mm |
ギルド・世代カードサイズ | 68mm×44mm |
定価 | ¥4,500(税別) |
あけてみよう!
セット内容
ゲームボード / 世代カード 66枚 / ギルドカード 7枚 / 七不思議カード 12枚 / 交戦トークン 4枚 / 進歩トークン 10枚 / コイン 31枚 / 紛争コマ / スコアブック / ヘルプシート / ルールブック
ルール説明
概要
- 各プレイヤーは1つの文明を率い、建造物や七不思議を建造する。
- プレイヤーは3つの世代をプレイし、世代ごとに3つの山札のうち1つ(第Ⅰ世代、第Ⅱ世代、第Ⅲ世代)を使用する。
- 世代ごとに、各プレイヤーはコインを獲得したり、軍隊を強化したり、科学的発見を成し遂げたり、都市を発展させたりする。
- どちらかのプレイヤーが軍事的勝利か科学的優位勝利を収めた時点で即座に終了。
- 第Ⅲ世代終了までゲームが続いた場合は、より多くの勝利点を獲得したプレイヤーが勝者となる。
ゲームの流れ
準備
ボードの設置
- ゲームボードを両プレイヤーの間の端の方に設置する。
- 紛争コマをボードの中央にある「中立スペース」に置く。
- 交戦トークンを対応するスペースに表向きで置く。
- 進歩トークンをシャッフルし、5枚選んだら表向きでボード上に置く。残りは箱に戻しておく。
- 各プレイヤーは7コインずつ受け取る。
- 七不思議カードを選択し、並べる。
七不思議カードの選び方
- 七不思議カードをシャッフルし、4枚選んだら両プレイヤーの間に表向きで置く。
- 先攻プレイヤーが先に1枚を選ぶ。
- 後攻プレイヤーはその中から2枚を選ぶ。
- 残った1枚のカードを先行プレイヤーが受け取る。
- もう一度これを繰り返すが、今度は後攻→先功→後攻の順で選ぶ。
初回プレイの場合
- 初回プレイ時に限り、各プレイヤーは下記の七不思議カードを使用する。
- 先功プレイヤー
- 後攻プレイヤー
The Pyramid / The Great Lightouse / The Temple of Artemis / The Statue of Zeus
Circus Maximus / Piraeus / The Appian Way / The Colossus
世代ごとの山札
- 各世代の山札から3枚のカードを、裏向きのまま箱に戻す。
- ランダムに選んだ3枚のギルドカードを、第Ⅲ世代の山札に追加し、残りを箱に戻す。
カードディスプレイの準備
各世代の開始時、対応する山札をよく混ぜ、世代に応じた形に20枚のカードを並べる。
ゲームの流れ
- ゲームは第Ⅰ世代、第Ⅱ世代、第Ⅲ世代に渡って行う。
- 先功プレイヤーから交代で、手番を行っていく。
- 20枚全てのカードがカードディスプレイからプレイされた時点でその世代が終了する。
- 次世代では、ボード上で紛争コマがより自分側にある(押されている)プレイヤーが次の先功プレイヤーとなる。
- 軍事か科学の優位勝利が決まった場合、ゲームは即座に終了する。
- 軍事的勝利:紛争コマが相手の首都スペースに入る。
- 科学的優位勝利:6種類の科学シンボルを集める。
- 第Ⅲ世代終了まで勝負が続いた場合は、より多くの勝利ポイントを獲得したプレイヤーの勝利となる。
注意
紛争コマが中央にある場合は、最後に手番を行ったプレイヤーが先功プレイヤーとなる。
紛争コマが中央にある場合は、最後に手番を行ったプレイヤーが先功プレイヤーとなる。
勝利条件
手番の流れ
プレイヤーはカードディスプレイの中から他のカードが被っていないカード(=利用可能なカード)を1枚選ぶ。
下記の3つの中から好きな行動を選択する。
- 建築物の建造
- 売却
- 七不思議の建造
建造物の建造
- 建造物を建造した場合、プレイヤーは該当するコストを支払い、そのカードを自分の手元(=プレイヤーの都市となる)に置く。
- コストのないカードは無料で建造することができる。
- 一部のカードはコストの下にシンボルが記載されており、そのシンボルマークのあるカードを所持しているプレイヤーはコストを支払わず無料で建造することができる。
注意
建造済みの資源(茶色・灰色・黄色のカード)は都市にその素材を生産する環境状態のため、コストを支払ってもカードはなくならない。
つまり、資源コストを支払う=該当するカードがあれば無償で獲得できる。
建造済みの資源(茶色・灰色・黄色のカード)は都市にその素材を生産する環境状態のため、コストを支払ってもカードはなくならない。
つまり、資源コストを支払う=該当するカードがあれば無償で獲得できる。
見やすいよう、色別に並べると良い。
捨て札にしてコインを獲得
- 選んだカードを捨て札にし、2コイン+自分の都市にある黄色のカード1枚ごとに1コインを獲得できる。
捨て札にしたカードは裏向きでゲームボードの横に置くが、プレイヤーはいつでもカードを確認しても良い。
七不思議の建造
- プレイヤーは七不思議のコストを支払い、選んだ世代カードをその七不思議カードの下に裏向きで差し込む。
注意
- 選択したカードは効果を発揮せず、単に七不思議を構築するためのアクショントークンとして使用する。
- 七不思議は7つまでしか建造することができないため、どちらかのプレイヤーが7つ目の七不思議を建造したら最後の七不思議カードは箱に戻さなければならない。
勝利条件
軍事力と科学
軍事力
- 赤色のカード(=軍事建造物)や七不思議上にある盾シンボル1つごとに、その所持者は即座に紛争コマを相手の首都に向け1スペース進める。
- 紛争コマがタイルのある位置に入った時点で、相手プレイヤーはタイルに記載されているコインを支払わなくてはならない。尚、このタイルは1度のみ有効であり、使用後は箱に戻す。
- 紛争コマが相手のボードの最終地点に入った時点で勝利となる。
科学力
- 7種の科学シンボルのうち、6種類の異なるシンボルを集めるとその時点で勝利となる。
- 同じシンボルのペアを1組集めると、ボード上の進歩トークンの中から1つを取ることができる。
- このトークンはゲーム終了まで自分の都市に残る。
進歩トークン
コインや勝利点が獲得できるなど、プレイヤーにとって良い効果を発揮する。交易について
- 建造物や七不思議を建造する際にプレイヤーはコストを支払わなくてはならないが、資源コストが不足している場合、交易することで不足分を補うことができる。
- 交易で支払ったコインはストックに戻す。
- 一部の黄色のカード(=商業建造物)は交易コストを1減らしてくれる効果がある。
交易に必要なコイン
交易コスト:2+相手が所有している素材のシンボルの数×1カード・トークンについて
世代・ギルドカード
茶色のカード:原材料
カードに記載の資源を生産する環境を建造できる。灰色のカード:製造物
カードに記載の資源を生産する環境を建造できる。青色のカード:市民建造物
カードに記載の勝利点を持つ。緑色のカード:科学建造物
科学シンボルを1つもたらす。また、カードに記載の勝利点を持つ。赤色のカード:軍事建造物
カードに記載の盾シンボル1つごとに、紛争コマを1スペース進める。黄色のカード:商業建造物
カードに記載の資源を生産する環境を建造できる or カードに記載のコインを得る or 交易コストを下げる or カードに記載の勝利点を持つ紫色のカード:ギルド
カードに記載されている条件の勝利点を持つ。七不思議カード
- 七不思議は勝利には欠かせないであろう、強力なアクションを行うことができる。
感想まとめ
6つの要素で分析!
遊んでみて
キリンの感想

最高クラスのクオリティ!
自分が目指す勝利条件に向けてターンを使う(攻め)と、相手のやりたいことを阻止する(守り)のバランスがめっちゃ重要!常に状況を俯瞰することを意識しよう。何回か遊んで戦術や立ち回りがわかってくると、楽しさが一気に加速する!必ず「このゲームやべぇ…」って思うよ!
ウシの感想

ボードゲームを語るには欠かせない作品!
手番が多いとやることを忘れちゃったり、難しいという印象を受けるけど、これは「カードを取る→プレイする」のたった2アクションだから、ボードゲーム初心者の人でも戸惑わずに遊べるんじゃないかな。回を重ねるごとに世代カードの違いや、七不思議カードの選び方がわかってくるから遊べば遊ぶほど楽しくなる!
戦いの記録
実際に遊んでみた様子はこちらの記事を見てね!
お買い求めはこちら!
拡張版

「神拡張」と呼ばれる『パンテオン』のルール説明や遊んでみた様子はこちら!

2020年10月に新拡張『アゴラ』が発売!
あるといいね!

7不思議カード用のスリーブはこれ!

カードは12枚だから、1つあればいいね。

世代・ギルドカード用のスリーブはこっち!

全部で72枚あるから、2パック必要だね。