雅ゲームスのFukaseさんに聞く!クラウドファンディングを成功に導く極意!

インタビュー

ボードゲームデザイナーさんにインタビューシリーズ第2弾!

今回お話を伺うのは、雅ゲームスMasao Fukase さんです!

Masao Fukase
@SN_COKE_BW

好きなボードゲームは『パンデミック』『セット』『メキシコ』。

代表作『Ostle(オストル)』のクラウドファンディングで達成率900%の大成功を収めたFukaseさん。

その後は培ったノウハウを活かし、サポーターとして『シノミリア』『おさんぽギャモン』『これはゲームなのか?展#2』のクラウドファンディングを成功に導いているんだ。

今回のインタビューでは、クラウドファンディングを成功させるための極意をお聞きしたよ!

本当に本当に参考になるお話をたくさん伺ったので、ぜひ最後までお読みください!!!

キリン
Fukaseさん、今日はお時間をいただきありがとうございます!
ウシ
ありがとうございますー!!
Fukaseさん
いえいえ、よろしくお願いします!

Fukaseさんって何者?

キリン
現在、Fukaseさんはボードゲームデザイナーという枠を超えて、さまざまな活動をされていますが、Fukaseさんの肩書ってなんでしょうか?
Fukaseさん
うーん、それが自分でもよくわからないんですよね。でも強いて言うなら、「ボードゲームのなんでも屋さん」になるのかなと思います。 
キリン
なるほど!どんな依頼が多いのですか?
Fukaseさん
クラウドファンディングのサポートが多いですが、ボードゲームの宣材写真も撮りますし、説明書の校正・校閲も請け負っています。
ウシ
まさになんでも屋さんだ!
キリン
ボードゲームデザイナーさんにとっては頼もしすぎますね!
Fukaseさん
いやでも最近とある方から「Fukaseさんてボードゲーム作ってたんですか!?」って言われてショックでしたね(笑)
キリン
ええー!!
Fukaseさん
すでにボードゲームデザイナーではなく「クラウドファンディングの人」って認識されているんですよ(笑)
ウシ
あぁ~!なるほど!確かに私たちが『Ostle』を知ったのも、クラウドファンディングがすごく盛り上がっていたからです。
Ostle

大成功を収めたオストルのクラウドファンディング

Fukaseさん
実を言うと『Ostle』はゲームマーケットに持って行った在庫が売り切れたあとは、もう販売しない予定だったんです。
ゲームマーケット
ボードゲーム(アナログゲーム)が対象とした有料のゲームイベント。年に3回開催される。公式サイトにて開催日の記載あり。
ウシ
えぇっ!?そうだったんですか!?
Fukaseさん
正直ぼくは最初に作った『キツネのいたずら』のほうが思い入れがあったので。
キリン
それなのになぜ、クラウドファンディングをやろうと?
Fukaseさん
いろいろ理由はあるのですが、決定的だったのは、ゲームマーケットの試遊広場で遊んだ親子がわざわざブースまで来てくれて「楽しいゲームをありがとう」おっしゃってくれたことですね。
Fukaseさん
その時に「これはちゃんと作らないと・・!」と思い、その場でクラウドファンディングを決意しました。
キリン
それは最高のきっかけですね。
ウシ
クラウドファンディングに関して全く知識がないのですが、ただ登録してプロジェクトがスタートして…ってだけではダメなんですよね‥?
Fukaseさん
そうですね。クラウドファンディングを成功させるためには準備段階からしっかり作戦を練らないといけないんですよ。
ウシ
今日はぜひその作戦を教えてください!!!!
Fukaseさん
分かりました!
キリン
ということで!これまで4件のクラウドファンディングを大成功に導いてきたFukaseさんに、ノウハウをみっちり教えていただきたいと思います!
ウシ
よろしくお願いします!

クラウドファンディングのノウハウ

準備は半年前から!

キリン
まずはクラウドファンディングの準備についてお聞かせください。
Fukaseさん
クラウドファンディングの準備ってページを作るだけに思われがちなんですけど、実は準備段階でそのプロジェクトの成功率を上げる重要なポイントがあるんです。
キリン
なんでしょうか。
Fukaseさん
それは「半年前から、クラウドファンディングをやることを言いまくる」ことです。
ウシ
は、半年も前から…!?
Fukaseさん
はい。自分の周りの人にはもちろん、ツイッターなどのSNSを使ってクラファンをする予定があることを知らせてください。これをするかしないかで結果は大きく変わります。
クラファン成功の極意その1
Fukaseさん
日本国内のクラウドファンディングって「こうなれば成功する」と言われるパターンが1つあるんですよ。
Fukaseさん
ズバリ最初の3日間で目標金額の30%を集めること。なぜなら、全期間を通して最初の3日間の約3倍の金額が集まるからです。
Fukaseさん
じゃあ、その30%はどうやって集めるのかというと・・・身内(自分のことを知っている人たち)なんです。
キリン
なるほど!そこで半年前からの告知が活きるんですね!
Fukaseさん
そうです。自分のことを知っている人に半年前から散々告知することで「あ、この人は本気なんだな」と思ってもらえるんです。そうすると最初の30%が集まりやすくなります。
Fukaseさん
そして最初の30%が集まってしまえば、そのクラウドファンディングはほぼほぼ成功します
クラファン成功の極意その2
キリン
でもクラファンを始める半年前って金額や納期など決まってないことが多いですよね?なかなか詳細を告知できない人もいらっしゃるのではないでしょうか?
Fukaseさん
細かいことを言う必要は全くありません。ただ「やるよ!」っていうことだけで大丈夫です!準備を進めていって内容が固まってきたら少しずつお知らせしましょう。
Fukaseさん
そしてクラファンの期間や目標金額はこの準備期間で決まってくるんです。

目標金額について

Fukaseさん
先ほどお話しした準備期間のポイントを踏まえれば、目標金額の設定も簡単です。
ウシ
最初の3日間の約3倍の金額が集まるってことだから…
Fukaseさん
そう!身内から集まる金額の3倍です。
キリン
たしかに簡単ですね!
Fukaseさん
自分の周りで買ってくれそうな人の数をチェックするんです。例えば20人いたとして、リターンの価格が5千円だとしたら、今回のクラファンで集まるであろう金額は30万円になります。
Fukaseさん
でもこの30万円を目標金額に設定したらダメです。この金額はあくまでも’集まるであろう‘金額なので確実ではないんです。万が一届かない場合はクラファンが失敗してしまうので、それを回避するためにここに0.8を掛けてください。
目標金額の決め方

目標金額の決め方

キリン
24万円ってことですね!
Fukaseさん
はい。そうすると目標達成が固くなります。さらに目標達成までの期間が早くなるんですね。目標達成しているプロジェクトはユーザーに安心感を与えますから、その後もお金が集まりやすくなるというメリットもあります。
ウシ
一石二鳥だ!
Fukaseさん
そうなんです!でもだからといって目標金額をあからさまに低く設定するのは、お客さんに戦略が透けて見えるのでNGですよ。
クラファン成功の極意その3

期間について

Fukaseさん
次にクラウドファンディングを行う期間ですが、1つ面白い法則があるんですよ。
Fukaseさん
それは、クラウドファンディングのお金は最初の3日間で30%、最後の3日間で30%、残りの40%はその間に集まるという法則です。
ウシ
えぇ!?それじゃあ期間が長くても意味がないということですか!?
Fukaseさん
そういうことです。なので、自分が無理なく宣伝活動ができそうな期間に設定すればOKです。
クラウドファンディングの法則

最初の3日間で30%、最後の3日間で30%、残りの40%はその間に集まる

Fukaseさん
ただ、始める日と終わる日の「曜日」は気にしたほうがいいです。
キリン
曜日ですか?
Fukaseさん
はい。クラファンをスタートする日はできるだけお客さんがパソコンやスマホを見る時間が長い曜日、つまり土日ですね。
Fukaseさん
そして終わる日は月曜日がおすすめです。前日の日曜日の盛り上がりって翌日まで残るんですよ。月曜日は通勤時間にスマホをみる人がたくさんいますから、目に触れる機会が多いんです。
クラファン成功の極意その4

ページデザインについて

キリン
ページデザインはどんなところに気をつければいいのでしょうか。
Fukaseさん
ページデザインでまず大切なことは必ずスマートフォンで確認することですね。
Fukaseさん
そしてさらに重要なポイントは最初の3スクロール以内にそのクラファンの魅力が伝わることです。
キリン
‘つかみ’が大切だと。
Fukaseさん
そうです。クラウドファンディングのページでよくありがちなのが、最初に作者の自己紹介から始まるパターンです。
ウシ
たしかによく見ます!
Fukaseさん
「はじめまして。私は〇〇をしている△△と申します。私は〇〇を××な想いで・・・」っていう感じの冒頭が多いんですけど、これだけでだいたい2スクロール分は占めてしまうんですよ。
Fukaseさん
でもこれってお客さんにしてみたら正直どうでもいいことなんです。お客さんが一番気になってることはあなたのことではなく、商品や提供されるサービスのことです。
Fukaseさん
例えば自分がとあるお店に入って面白そうな商品を見つけたときに、いきなり店主が出てきて「はじめまして私は〇〇という者です。私はこういう経緯でこの店を作って・・・」なんて言われても買う気になりませんよね?
キリン
早くその商品について教えてよ!って思っちゃいます。
Fukaseさん
それはクラファンのページでも同じです。一番最初にクラウドファディングで得られる商品やサービスの魅力が伝わらないとお客さんは離脱してしまいます。
クラファン成功の極意その5
Fukaseさん
あとは必ず1回スクロールしたら1枚は画像が出てくるようにすること。言い換えると画面が文字で埋まらないということです。
Fukaseさん
なぜかというと、だいたいみんな3スクロールまではゆっくり見るんですよ。ところがその後はグワーって高速でスクロールしちゃうんです。そして最後までスクロールして、なんとなく気になったらもう一度最初から読むという流れです。
キリン
めちゃめちゃ心当たりがあります!
Fukaseさん
ということはページデザインもお客さんの行動パターンに合ったものでないといけません。つまり、最初の3スクロールで魅力が伝わり、高速スクロール中でも目に入りやすい画像が多く使われているページが理想的だということです。
高速スクロールGif

スクロールが速くても画像からイメージが伝わる

Fukaseさん
クラウドファンディングでよくある「実行者の想い」みたいなものは最後の最後に書きましょう。クレジットよりも後ろです!
Fukaseさん
この部分を読む人ってプロジェクトに対して好印象を抱いている人なんですよね。なので文字ばっかりになりがちな「実行者の想い」も読んでくれるんです。でもなんとなくふら~っとページを訪れてきた人は文字ばっかりだと読んでくれませんから一番最後に持っていくのがいいですね。
キリン
なるほど!ものすごく勉強になりました。
Fukaseさん
しかし、だいたいのクラウドファンディングページって紹介部分が畳まれているんですよ。なので実は紹介ページよりもリターンの画像のほうがメインなんです。
もっと見る

ここをタップしないと紹介ページが出てこないのだ!

Fukaseさん
なので紹介ページだけを作り込んでも効果が薄いんですよ。リターンの部分の画像でいかにクラウドファンディングの魅力を伝えられるかが非常に重要です。
ウシ
そうなんですか!?
キリン
まったく知りませんでした・・・。
Fukaseさん
ぼくがお手伝いさせていただいた『おさんぽギャモン』でも、リターン画像は魅力が伝わるように意図的に変化をつけましたね。
リターン画像

リターンごとに画像が違う!

Fukaseさん
ページデザインとリターン画像はどちらも、自分が買い物をするときの思考をシミュレーションしながらデザインするとうまくいくと思います。
クラファン成功の極意その6

チェックしてもらう

Fukaseさん
ページが一通り完成したら誰かに見てもらいましょう。多くのクラウドファンディングサイトでは限定公開URLというものを作れます。
限定公開URL
ページの共有やチーム内での進捗報告に使う。
Fukaseさん
みなさん、このURLをLINEに貼って送って友人知人に「どう?」って聞くんですけど、このやり方はあまりよくないです。もう一手間かけて効果を倍増されられます。
キリン
なにをするんですか?
Fukaseさん
Googleフォームのアンケート機能を使うんです。
Fukaseさん
Googleフォームに限定公開URLを貼ってアンケートを作るんですよ。【分かりやすい・普通・分かりにくい】みたいに。このようにポチポチ選択肢から選んで回答できるようにして、最後に自由に記入してもらう欄を作って送るんです。
googleフォーム

項目は自由に変えられる

Fukaseさん
こうすると、LINEに限定公開URLをただ貼って送るよりも詳細にページを見てくれるんですよ。なぜなら、ちゃんと読まないとアンケートに答えられないから
キリン
うわ~!たしかに!!!
Fukaseさん
LINEでURLを送るだけだと、さっき言ったみたいに3スクロール分だけしっかり読んで、あとはグワーッと流し見して「うん、いいんじゃない?」で終わりがちなんですよね。
Fukaseさん
でもアンケートを使う方法だとみんな真剣に読んでくれるし、中には誤字脱字等を見つけてくれる人もいたりするので、チェックの精度が跳ね上がります。
ウシ
これはすごい方法だ・・・!
キリン
リターンの金額について項目とかも作れば、そのデータをもとに見直すこともできるってことですよね!
Fukaseさん
いや、実はですね、このアンケートの真の目的はそのようなデータ収集ではないんです。
キリン
え、そうなんですか!?
Fukaseさん
アンケートを送ったことで、自分がクラウドファンディングをやるっていうことを知らせることができました。さらにその人達は紹介ページを隅々まで読んでくれて、魅力が伝わっています。ということは・・・?
キリン
購入する見込みのあるお客さんだ!
Fukaseさん
そう!アンケートを送った人は、最初の3日で到達するべき「目標金額の30%」を作ってくれる可能性が高いお客さんになるんです!
ウシ
さ、策士すぎる!!
Fukaseさん
もしリターンで早割とかがあったら、アンケートを送った人はそれを知っていますからいち早く買ってくれます。そうすると「目標金額の30%」に到達するスピードが上がり、クラウドファンディングが成功しやすくなるという流れです。
キリン
いやぁ、恐れ入りました・・・。
クラファン成功の極意その7

リターンについて

キリン
リターンについてはいかがでしょうか。
リターン
支援してくれた人に対して起案者が送るモノ及びサービス。
Fukaseさん
これがクラウドファンディングの肝ですね。
Fukaseさん
リターン設定1つで、そのクラウドファンディングが成功するか失敗するかが決まると言っていいほど重要なポイントです。
Fukaseさん
ただし、リターン設定は非常にテクニカルな話になってきてしまって、簡単には説明しきれないんですよ。なので申し訳ないのですが今回は省略させてください。
キリン
わかりました。プロジェクトの内容によってリターン設定の正解は変わってくるでしょうし、難しそうですね。
ウシ
Fukaseさんにクラウドファンディングサポートのお仕事を依頼したら、最適なリターンを考えていただけるのでしょうか?
Fukaseさん
もちろんです!クラウドファンディングがただ成功するだけでなく、しっかりと手元にお金が残り、次に繋がるリターン設定をご提案させていただきます。
キリン
頼もしすぎる…。
ウシ
お仕事依頼のフォームなどはありますか?
Fukaseさん
ツイッター(@SN_COKE_BW)のDM、または【miyabi.games.ag @gmail.com】宛にメールをいただければ対応させていただきます!

活動報告について

キリン
活動報告(活動レポート)はどのように使えばいいですか。
活動報告(活動レポート)
プロジェクトの進捗報告をブログのように発信することができる仕組み。
Fukaseさん
活動報告の目的は宣伝ではなくて、支援してくれた人に「プロジェクトはちゃんと進んでいますよ」という安心感を与えることです。
Fukaseさん
ボードゲームを売るのであれば試遊会(体験会)をなるべく開催して、その時の様子なんかを書いたりするのがいいと思います。
Fukaseさん
試遊会を開くと購入するか迷っている人が来てくれることもありますし、実際に遊んでみて面白いと思った人がSNSで拡散してくれる可能性もあるので、結果的に宣伝につながります。
「Ostle体験会」の活動報告

「Ostle体験会」の活動報告

キリン
支援してくださった人に安心感を与えて、宣伝にもなる。これまた一石二鳥の方法ですね。
Fukaseさん
活動報告自体はそこまで重要ではないですが、活動報告が初日だけとかだとお客さんが不安になるので、最低でも一週間に1回、可能なら3日に1回は更新できればいいと思います。
クラファン成功の極意その8

SNSの活用

キリン
クラウドファンディングが始まったらSNSで告知しますよね。これも何かコツとかあるのでしょうか。
Fukaseさん
あります!例えば『Ostle』の告知をツイッターでするなら、最初にタイトル「Ostle」と書きます。
Fukaseさん
次にそれは何なのかを簡潔に書くんです。オストルの場合は「将棋に似たボードゲームです」みたいに。
ウシ
まずは一言で紹介するんですね!
Fukaseさん
はい。その後は「クラウドファンディング実施中」、「期間」、「面白いポイント」などを書いて、リンクを貼ります。

Fukaseさん
このツイートを作ったら、何回も何回も投稿します。これだけ聞くと普通のことだなぁって思いません?
キリン
そうですね。特別な感じはしません。
Fukaseさん
でも意外とみなさんできてないんですよ。クラウドファンディングの基本的な情報を繰り返し繰り返し発信するのは本当に重要なんです。
Fukaseさん
よくありがちなのは基本情報を1回だけ発信して、次から細かい情報、例えば「コンポーネント」や「ルール」を発信するパターンですね。
Fukaseさん
でもこれらの細かい情報って基本情報を見逃した人にとっては意味の分からないものなんです。
キリン
たしかにそうだ!分からない自分には関係ない情報だと思っちゃいますね。
Fukaseさん
そうなんです。だから細かい情報を発信したい場合は、それと一緒に基本情報も発信することが大事です
キリン
基本情報はどのくらい繰り返し発信すればいいのでしょうか?
Fukaseさん
36回ですね。ぼくはいつも「36回繰り返さないと伝わってないよ」と言っています。
ウシ
そんなに繰り返したら、ウザがられてしまうのでは!?
Fukaseさん
そこはみなさんよく心配されますね。でも宣伝なんてウザがられてなんぼですから(笑) それよりも確実に情報が届くことのほうが重要だと思います。
キリン
数字だけ聞くとちょっとびっくりしますが、タイムラインの情報なんて常に流れるからそうでもないのかも。
クラファン成功の極意その9
Fukaseさん
あとは語呂のいいキャッチコピーとか特徴的な画像などでとにかく刷り込みましょう。

オス、オトス、トル。

OSTLE
雅ゲームス 出展ブース詳細より

Fukaseさん
他の場所でそれを見たり聞いたりした人が、「ああ、それって〇〇だよね」ってなる状態に持っていくのがSNSを使った宣伝の目標です。
Fukaseさん
もう1つのポイントは「公式感」を出してリツイートされやすくする」ことです。
ウシ
公式感があるとリツイートされやすくなるんですか?
Fukaseさん
はい。例えばツイッターで気になるボードゲームのクラファンを見つけたとして、「いいね」はとりあえず押すじゃないですか。でもリツイートのハードルって高いんですよ。
Fukaseさん
例えばそのツイートに「ついに完成したー!!やったー!!」みたいに個人の感情が出すぎていたら・・・
ウシ
あ~、その人を知っている場合はいいですけど、知らないとスルーしちゃかも…。
Fukaseさん
ですよね?逆に情報としてまとまったツイート、つまり公式感のあるツイートは有益な情報として映るのでリツイートしてもらいやすいんですよ。
キリン
なるほど!!
Fukaseさん
なのでパンフレットを作るイメージで考えるのがいいと思います。いいものを人に紹介したいときにパンフレットって便利ですよね。みんなが拡散しやすいツイートはパンフレットのように情報がまとまってるものなんです。
クラファン成功の極意その10

そのクラファンは本当に必要か

Fukaseさん
ここまでクラウドファンディングのノウハウをお伝えしてきましたが、最後に一番重要なお話をさせてください。
キリン
ぜひともお願いします!
Fukaseさん
ぼくがクラウドファンディングサポートの依頼を受けたとき、クライアントの方に必ず聞く質問があるんです。
キリン
なんでしょう?
Fukaseさん
それは、「クラウドファンディングが終わった1年後のイメージはできていますか?」という質問です。
ウシ
終わった1年後・・・ですか。
Fukaseさん
言い換えるならば「何のためにクラウドファンディングをやるのか?」です。
キリン
目的が重要なんですね。
Fukaseさん
はい。その返答次第では「やらないほうがいいですよ」とお伝えしています。
Fukaseさん
良いクラウドファンディングにはざっくりと下記の2種類あるんです。
  1. 起爆剤になるクラウドファンディング
  2. 味方をつくるクラウドファンディング
Fukaseさん
クラウドファンディングの目標を達成したら、お金が集まって、そのお金で生産して発送しますよね。
Fukaseさん
その後、手元にちゃんとお金が残るかどうか。これが重要です。
Fukaseさん
つまり二次生産を見越しているかです。見越していなかったら、ぼくは「やめたほうがいいですよ」と言います。なぜなら次回、もう一度クラウドファンディングを行わなければならないからです。
キリン
売り切りだったらクラウドファンディングを使わないほうがいいのでしょうか。
Fukaseさん
完全に売り切るっていう覚悟があればいいんですけど、そこをあまりイメージされていない場合は、「くり返し作れる状態を作りませんか?」って提案します。
Fukaseさん
作って売って、その利益でまた作って売れる。この循環の起爆剤になるのが良いクラウドファンディングだと思います。
ウシ
もう1つの「味方をつくるクラウドファンディング」というのは、どういうことですか?
Fukaseさん
それはですね、ittenさんの『ストーンヘンジと太陽』というゲームが以前キックスターターで成功したんですけど、あれはとてもいい例になってました。
ストーンヘンジと太陽

トーキョーハイウェイ同様、おしゃれなパッケージ

Fukaseさん
このゲームは鉄球を天井から吊るして遊ぶ、ちょっと特殊な仕様なんです。だから理解がない人が買うと、場所の都合とかで遊べないことがあるんですよね。
Fukaseさん
なのでまずは理解ある人にちゃんと届けて評価してもらう。そのためにクラウドファンディングを使うのは良い選択だと思います。
Fukaseさん
ちゃんと理解してくれた人が買ってくれているので評価も適正だし、良いお客さんがつくので広がり方もいいんですよ。
キリン
「レビュー☆1:買ったけど遊べませんでした。」とかがないわけですね!
Fukaseさん
そうですそうです。このように「分かってくれる味方をつくるクラウドファンディング」は良いクラウドファンディングですね。
Fukaseさん
クラウドファンディングってほんと大変なんですよ…。なので目的が明確でなければやらないほうがいい場合って多いんです。
Fukaseさん
手数料も取られるし、儲けだけを考えたらゲムマとかで手売りするほうが儲かりますからね。
キリン
せっかく大変な思いをしてやるなら、しっかりとした意味や目的がないともったいないですね。
Fukaseさん
そのとおりです!よく分からない方はご相談いただければ、まず「そのクラウドファンディングはやるべきなのか。」から一緒に考えていきたいと思っています。

おさらい

クラウドファンディングの成功の極意
  • 告知は開始の半年以上前から。
  • 目標金額は「リターンの価格×身内の数×0.8」に設定する。
  • クラウドファンディングの開始は土日、終わりは月曜。
  • スマートフォンで見て、3スクロール以内にそのクラファンの魅力が伝わるページを作る。
  • リターン画像に動きを持たせる。
  • ページが完成したらアンケート形式で確認してもらい、意見を収集する。
  • 活動報告は週に1度以上更新する。
  • SNSでは毎回基本情報を入れ、最低でも36回は告知する。
  • Twitterでのツイートはパンフレットをイメージし、個人の感情は控える。

これはゲームなのか?展#2のアフタートークイベントが開催!

キリン
Fukaseさん、本日は貴重なお話を本当にありがとうございました。
ウシ
とてつもなく有益な情報を惜しみなく教えてくださって感謝しかありません!
Fukaseさん
こちらこそありがとうございました。
キリン
最後に告知などあればお願いします。
Fukaseさん
はい。2019年12月に開催した「これはゲームなのか?展#2」のアフタートークイベントが開催されます。
Fukaseさん
出展作品の批評をもとに出展作家陣でこれはゲームなのか?展#2について振り返ります。なのか展に来た方も来られなかった方も楽しめるイベントになるので、ぜひご来場いただけると嬉しいです。
ウシ
ぜひ参加してみたいです!開催はいつ頃ですか?
Fukaseさん
Vol.1が2/6にコロコロ堂さんにて、Vol.2は2/17に有楽町microさんにて開催されます。

ウシ
わかりました。楽しみにしています!!!

Fukaseさんが過去に作ったボードゲーム

キツネのいたずら

キツネのいたずら

なにもなければ村人は自分の手札をつかえるが…
キツネにいたずらされると、ひっくり返ってキツネの手札にされちゃう!
手札のウラが相手の手札になっている表裏一体のカードで相手のウラをかこう!

ゲーム内容
  • 片面は村人、片面はキツネ。両面とも表の表裏一体カードゲーム。
  • キツネのいたずらで、村人の手札はひっくり返ってキツネの手札に。
  • 5枚の手札のウラをとりあい、おいなりさんを3個集めたプレイヤーの勝利。

Ostle

Ostle

コマを押して、落として、取る。
お互いが動かせる「穴」は敵か味方か。

ゲーム内容
  • 両プレイヤーとも、自分のコマをボードの手前に並べて設置する。
  • 交互に自分のコマか穴コマを動かし、相手のコマをボードの外か穴へ押し出す。
  • 相手のコマを先に2個押し出したプレイヤーの勝利。

オストルを徹底解説!コンパクトでどこでも遊べる、マインドゲーム!

2018年10月13日
販売店

オストル

オストル

FUTARIASOBI
定価 ¥1,500(税込)


おわりに

今回インタビューをさせていただいて感じたのは「Fukaseさんにクラウドファンディングサポートの依頼が来るのは当然だな」ということ。

まずなにより知識量が半端じゃない!

何を聞いても即的確な答えを理路整然と分かりやすく説明してくださるので、クラウドファンディングの経験がない人にとって頼もしすぎる存在だと思う。

さらにマーケティングや撮影技術にも精通しているのだから、そりゃあお願いするよね!

クラウドファンディングは個人ボードゲームデザイナーの大きな力になる手段だ。

大変なことは多いけれど、モノにできたら間違いなく飛躍につながる。

この記事が、まだ見ぬ新しいボードゲームが世に誕生する手助けになれば嬉しいです!