ゲームの概要やルールについてはこちらの記事で詳しく説明しているよ!
シノミリアで遊んだことのない方は、まずはこちらを読んでね。
補足
当記事では「サンプル版」を使用して遊んでいるよ。販売されるシノミリアはもっと厚みのある高品質なカードになるのでお楽しみに!
当記事では「サンプル版」を使用して遊んでいるよ。販売されるシノミリアはもっと厚みのある高品質なカードになるのでお楽しみに!

さぁキリン、月か太陽か。表になるチップの面、どっちに賭ける?

・・・太陽だ!
キリンが宣言した瞬間、ウシは高くチップを弾いた。


どっちだ・・・!

太陽・・っ!太陽!


よっしゃぁあああ!!!!
まるで勝利したかの喜びようだが、これはまだ準備段階。スタートプレイヤーカードの矢印をキリンに向け、テーブルの中央にセット。

それぞれ15枚のチップと9枚のカードを手にしたら、ゲームスタートだ!

カードは「0」~「9」までの数字を1枚ずつ。この中から1枚選び、場にチップを置いていく。最終的に置かれたチップが、カードの数字に近いプレイヤーが勝利というシンプルなルールだ。
第1ラウンド

(序盤はウシの出方をみておきたい。負けても失うチップが少ないように低めの数字でいこう。)


(まぁ、このあたりか・・・。)

スタートプレイヤーのキリンがカードを場に伏せたあと、ウシも静かにカードをセット。ここからチップ、すなわちシノミリアにおける己の命を賭した心理戦が始まる。


まずは1枚・・・。


ふふっ・・・


(いきなりのパス・・・。ウシの数字も低いのか?)
パス
両プレイヤーが連続して手番をパスした場合、そのラウンドは終了となる。
それならもう1枚。


パス!
ウシ、2回連続でパスを宣言。ここで考えられることはウシの出したカードが「1」、「2」付近であるもしくは・・・

(・・・っ!ウシめ、おれにチップを積ませる気でいるな!)
そう、ウシの伏せたカードが「2」より高い数字であったとしても、キリンも高い数字であればパスを続けることで一方的にキリンにチップを積ませることができるのだ。

まったく・・・、がめついウシだなぁ。

え!?なんで急にディスられなきゃいけないの???

とぼけてもムダだよ。その作戦はおれには刺さらないっ・・・!

???


オープン!おれにチップを積ませようとしたことを後悔するがいい!


残念だったね。おれの数字は低かったんだよ。

なんかよくわかんないけど、ラッキーっ!


んなっ!

はい、2枚ぴったりで私の勝ち!場にあるチップと、キリンから2枚もらいま~す!
勝利ボーナス
負けたプレイヤーの所持するチップから2枚受け取る。
(なぜだ・・・?おれの考えは見抜かれていたのか?それともウシは何も考えていないのに、おれが勝手に空回りしていただけなのか・・・?)

ねぇ、早くチップちょうだい。

悔しいっ!
悔しいっ!

悔しいっ!!
悔しいっ!!

悔しいっ!!!
悔しいっ!!!だが、これでいい!!!

早く!

あ、ごめんなさい。一回やってみたくて・・・

・
・
・
第2ラウンド

第1ラウンドで勝ったから今回のスタートプレイヤーは私だね!

ウシは即座に1枚のカードを伏せた。一方、キリンはというと・・・

(はっ!いま何も考えずに高めの数字から選ぼうとしていた。前ラウンドで使用した数字を踏まえてカードを選択するから、無意識に数の均衡を図ろうとしてしまったんだろうか・・・。こんな根拠のない選択をしていたらまた・・・)

・・・

(・・・いや違うっ!これだ・・・これでいいんだ!)


おまたせ。始めよう。

待ちくたびれたよ、もう。じゃあ1枚目を置くね。


パスだ。

ほう、私は置くよ。

次の手番もキリンはパスし、ウシはいよいよ4枚目のチップを置いた。


ま、またパスするの・・・?

(ここだ・・・。ここが仕掛けどころ。チップを失うリスクを考えればここがベスト・・・。ここさえくぐり抜けられれば・・・っ!)
キリンは自身が無意識で数字の均衡を図り、高めの数字から選択しようとしたことから、これはウシも同じなのではと考えた。つまり今回のウシのカードは高めの数字であると。

(これ以上パスを続けるとウシもパスしてラウンドが終了してしまう可能性がある。もっとチップを積ませるためにはこのあたりで・・・)


月の面が表!?
月の面が表のチップ
月の面を表にして置いた直後の手番で相手プレイヤーがパスを宣言した場合、そのラウンドが終了する。
(この月の面ギャンブルは1つめの関門・・・。パスされたら確実に負ける。が、もし通ったらウシから大量のチップを奪う準備が整う。さぁ、どうなる・・・っ!)

・・・・・

・・・チラ



(よし!よし!よし!第一関門はくぐり抜けた・・・ただもう1回くぐれるかが勝負の分かれ目。)
場に4枚のチップが並んでいる状況で月チップを出すことで、ウシにキリンのカードを「5」または「5」付近であると思わせることができる。ウシのカードが「5」よりも大きい数字であれば、ウシは自分のカードの数字と同じ枚数のチップを積むことで勝てるのだが・・・

(おれのカードは「9」。ウシのカードが「9」以外であれば、ウシが積みきったあとにおれが9枚まで積んで勝利だ。)
しかし、この作戦の成功率を上げるためには、キリンは次の手番をパスしなくてはならない。このパスのあとにウシがパスをしたらキリンの負けは濃厚。つまり、このパス宣言が第二関門なのだ。

・・・パス

な~るほど。やっぱりキリンの数字は「5」付近か。じゃあ遠慮なく勝たせてもらうよ!


(僥倖!!月チップを出してからのパスが生きた!)
ウシはキリンのカードが「5」付近であると読み、より多くのチップを獲得するために月チップを積んだ。しかし、これはキリンにとって思わぬ大収穫。

(ウシの月チップによって、おれの勝ちがほぼ確実なものになっただけでなく、勝利時のボーナスも追加された!)
月チップボーナス
ラウンドに勝利したプレイヤーは、そのラウンドで場に積まれた月の面が表になっているチップの枚数分のチップを負けたプレイヤーから受け取る。数字的に有利だと錯覚したことによるウシの月チップ積み。キリンはこの月チップからウシのカードは「9」ではなく「7」か「8」であると確信した。つまり、このラウンドは必ず勝てると。

ウシ・・・おれの勝ちだ。


え!?チップを置くの??・・・・・まさか!まさか!


そういうこと。ここからはウィニングロードを優雅に歩くだけだ。

くぅううううう・・・パス・・・しかできない・・・。

だよねぇ。じゃあおれは9枚目のチップを


やめてー!

カードオープン!

ウシのカードは「8」。このラウンドでウシはキリンの術中にはまり、大量のチップを失った。


この感覚・・・たまらなく気持ちいい!
・
・
第8ラウンド
第2ラウンドで大量のチップを失ったウシだったが、その後なんとか食らいつき、勝負は第8ラウンドまでもつれこんだ。


(キリンがリードしている状況は変わってない・・・。)


(チップは残り6枚か・・・。このラウンドはなんとしても勝って次につなげたいな。)


(キリンの手札は「1」、「5」、「8」、「9」か。)
相手の捨て札を見ることで残りの手札が分かる。もちろんそれは相手プレイヤーも同じだ。

(よし、「4」でいこう。)

このラウンドのスタートプレイヤーはキリン。ウシがカードを伏せた直後、1回めの手番で月チップを積んだ。


(月チップか・・・。キリンは「1」のカードを持っているから、ここはチップを積むしかない。)


パスだ。

(私がチップを積んだことで、私のカードが「0」ではないと踏んでのパスだな・・・。キリンのカードが「1」であるかどうかも怪しいけど、その可能性がある限りは積むのが得策。)


よいしょ。


(積んできた!やっぱりあのカードは「1」じゃなかったんだ。そしていま場にあるチップは4枚でぴったり。この手番はパスでいいな。)

パス!

それじゃあこれを。


(キリンのカードは「5」でほぼ確定。私はカードチェンジするしかないけど、次の手番でキリンもチェンジしてくるはず。それを見越して選択しないと・・・。)
カードチェンジ
1ラウンドに1回のみ、自分の所持するチップを1枚相手に渡すことで、ラウンドの初めに伏せたカードを変更することができる。
私はカードを変える!

どうぞどうぞ。


(キリンが考えることを読み切ってやるっ!)

・・・。

(キリンは私の伏せているカードが「4」であることは分かっているはず。となるとチェンジするカードは「7」か「9」ということも分かる。じゃあ、どっちに変えると考えるだろう・・・。)
・
・
ウシはゲームが始まってから1番の長考の末、答えを導き出した。

(・・・これしかないっ!)


(この「7」でキリンを狩るっ!)
カードを変えたプレイヤーは自分のチェンジカードを太陽の面から月の面に裏返す。

ウシの考察はこうだ。キリンは自分が「8」と「9」のカードを持っているから、ウシはチップを積まれたら負ける「7」が出しにくいと考える。だからウシは「9」に変えてくると。

(そして私がキリンも「9」を出すと考えて次の手番でパスを宣言し、最後のアクションを行わずにゲームを終えると読んでるに違いない。)
『シノミリア』は場に置かれたチップの枚数とカードの数字との差が両プレイヤーとも同じ場合は、最後にチップを置いたもしくはカードチェンジを行ったほうが負けとなる。

(それを踏まえてのカードチョイス。つまり・・・)


(だから私は「7」で討つ!)


おれもカードを変えるよ。

(きたっ!)


OK。ウシの手番だよ。

私は・・・パス!

・・・。


よしっ!いまパスしたね!私もパス!!!

ん?

キリンの考えなんてお見通しだよ!ほら!ほら!ほら!


だめだよ・・・。

え?なにが?


ククク・・・。カードの公開は最後にアクションをしたプレイヤーが先なんだから・・・。



5ぉおおおおおおおお!?!?!?!?!?!?

ふふふ・・・。

なんで!?なんで「5」!?

驚いた?

じゃあ、最初に伏せたカードは「1」ってこと!?!?

そう。最初は「1」だった。

「1」なのに5枚目のチップを出したときに月の面を表にしたの!?私に「5」だと錯覚させるために!

そういうこと。そしてその錯覚がカードチェンジを誘発する。ウシはおれもカードチェンジすることを読んで選択したところまではよかったけど・・・

・・・

「8」か「9」かで考えている時点で負け確定!その考察にはなんの意味もなかったってことだよ!


あ・・ああ・・・

さぁ、チップをもらおうか。

ウシが失うチップの枚数は月チップのボーナスを合わせて6枚。ちょうど手持ちチップのすべてがなくなり、敗北が決定した。

ふふふ・・・ははははははは!!!!


チップ!チップ!チップ!最高だぁ!
勝負を終えて

こんなに考察したのは久しぶりだ・・・!

ゲーム中ずっとヒリヒリしているから、勝ったときのカタルシスが凄まじい!
ゲーム詳細・ルール説明
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カードは全部で22枚だから、1つあれば十分だよ。